機械(系)科

西野田機友会 会長 井上義雄
 
 平素から、西野田機友会の同窓会活動にご理解、ご協力を頂き、厚く御礼申し上げます。西野田機友会は、大阪府立職工学校から現・大阪府立西野田工科高等学校までの機械系卒業生(教職員も含む)の同窓会として組織されています。平成29年には発足20周年を迎えました。
 西野田機友会は、卒業生の懇親の場は基より、母校・在校生への支援活動も行っています。毎年、母校での総会や秋には社会見学会を実施しており、多数参加頂いております。最近の社会見学会では、パナソニックミュージアム(大阪府門真市)、三浦修氏(S37年卒)が共同運営されているブドウ園(大阪府南河内郡太子町)、京都鉄道博物館(京都市)、(有)南歯車製作所(大阪市)、(株)大波機械製作所(大阪市)、国津精機(株)(大阪市)等々を見学させて頂きました。 また、関東地区懇親会も開催していますので、奮ってご参加ください。
 一方、アベノミクス政策によって大企業の業績が上向いてきたとは言え、中小企業や庶民の生活にはその恩恵が未だ行き渡っていないようです。また、若年層の雇用問題では人手不足で売り手市場となっていますが、非正規雇用化が進み、正規雇用の比率が低下しているのが現状です。このような時期こそ同窓会の縦横のネットワークを強化しなければならないと考えています。
 現在、西野田機友会の会員構成は熟(老)年世代に偏重しておりますが、組織が活性化できるかどうかは現役世代の会員確保に掛かっております。現役世代の卒業生諸君、是非ご入会をお願いいたします。入会方法は、年2回(5月、12月期)発行の会誌またはHP(http://www.uni-st.net/kiyuukai/)をご高覧下さい。
 なお、会誌・HPでもご案内しておりますが、「タダノ同窓会基金」を設置しましたので、同期会等の開催を企画しておられる場合には、是非活用ください。通信・名簿作成等お手伝いをさせて頂きますので、お気軽に西野田機友会事務局までお声掛けください。

平成30年度西野田機友会活動報告

 平素は西野田機友会の活動に格別のご理解、ご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。また、大阪北部地震ならびに台風21号の被害に遭われた方々には、心よりお見舞い申し上げます。
 平成30年度は、総会、関東地区懇親会、社会見学会を開催しました。
 総会は、平成30年5月19日(土)15時から母校視聴覚室で開催し、22名の正会員諸氏に出席頂きました。開会の辞、会長挨拶に続き、平成29年度会計報告・監査報告、平成30年度の会計予算案、平成29年度活動報告ならびに平成30年度活動予定案等の主要議案を審議した後、閉会の辞により閉会致しました。総会終了後、山路八郎氏(S48年卒)による講演が行われました。同氏は大学進学後、日本航空(株)に就職され、米国での厳しい研修・実地訓練を経てB747型機(通称ジャンボ機)機長にまでなられました。我々子供の頃からの憧れの職業について、興味深く聴講することができ、あっと言う間の45分間でした。
 関東地区懇親会は、今回から勝木淳正氏(S37年卒)のご尽力により、平成30年7月7日(土)12時から「がんこ 新宿山野愛子邸」で開催しました。東京周辺地域に在住の方11名参加され、事務局からは3名参加しました。学生時代の思い出や参加者の近況報告など、盛況裏に閉会しました。時間の許す方は、二次会のカラオケを堪能されて、散会。
 社会見学会は、平成30年8月4日(土)に開催しました。午前中にパナソニックが創業100周年を記念して「松下幸之助歴史館」をリニューアルした「パナソニックミュージアム」を見学。午後から三浦修氏(昭和37年卒)が仲間と大阪府南河内郡太子町で共同運営するブドウ園を見学しました。「パナソニックミュージアム」の新歴史館には、創業地・大開町での住宅兼工場の佇まいが再現されていました。すぐ目の前に母校があったとは、感激の至りです。三浦氏は、卒業後現新日鉄に入社、定年退職後一念発起して講習を受け、現在の地で600坪の土地を借り受け、デラウエア種などの種無しブドウの栽培をされています。日当たりの良い南向きの斜面のブドウ園は、日中の気温差が大きく、より高い糖度と香りや色つきの良いぶどうが育つそうですが、特に園内の温度管理にはたいへん神経を使うそうです。
(文責 井上義雄)

平成28年度西野田機友会活動報告

平素は西野田機友会の活動にご理解ならびにご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。
西野田機友会は、年2回の会報発行(4月、12月)、5月下旬に総会、10月に社会見学会、11月(母校文化祭開催日)に全体役員(幹事)会を開催しています。これらの間に適時執行役員会を開催しています。
本年度の社会見学会は、平成28年10月15日(土)に「大阪下町元気な工場めぐり」と銘打って、大阪市の湾岸域で「ものづくり」に頑張っておられる(有)南歯車製作所(港区)、(株)大波機械製作所(大正区)、国津精機(株)(住之江区)と津波・高潮ステーション(西区)にお邪魔しました。
1社目の南洋治氏(昭和37年卒)が専務取締役をされている(有)南歯車製作所は、長軸スプライン、べべルギヤ(傘歯車)、ヘリカルギヤ(斜歯歯車)等の特殊な歯車を製造されています。特に長尺を扱う横型歯切盤の保有台数は日本一を誇っています。
2社目の(株)大波機械製作所は、各種産業機械部品の製作・加工をされています。特に、同時多軸・金型・高速加工対応NC五面加工機(大隈MRC-BⅡ)を導入し、発電向けガスタービンや蒸気タービンのケーシング等の大物加工・高精度仕上げ加工をされています。
3社目の森好伸二氏(昭和36年卒)が会長をされている国津精機(株)は、自動車から家電、エネルギー関連など幅広い業種・業界に対応し、省力化機械、搬送機械、専用機の設計製作及び機械加工部品の加工・組立をされています。
今年度は、若手・現役世代が参加しやすいように、各社の作業日程を調整していただき、土曜日開催を実現致しました。例年度より一週間ほど遅い開催になりましたが、秋晴れの見学日和となりました。一日に4か所と駆け足で巡ることになり、時間との競争でしたが、各社とも社長をはじめ担当者、社員の方々にはたいへんお世話になりました。途中、ナニワ企業団地会館で昼食をとりました。3社の見学後、旧大阪府庁跡地の西区江之子島に設立された津波・高潮ステーションへ向かい、近い将来必ず大阪を襲うと言われている南海トラフ巨大地震と津波についての説明を受けました。
懇親会は、がんこ(梅田阪急東通り店)で行い、19時過ぎに無事お開きとなりました。参加者は32名(懇親会は27名)。今回は谷教頭先生にもご参加いただきました。次年度は母校「創立110周年記念事業」との関わりから、総会と社会見学会の同時開催を予定していますので、多数のご参加をお願い致します。

本校OBのローランド創業者の梯 郁太郎氏がグラミー賞を受賞されました!

ローランド株式会社ニュースリリースより転載 2012/12/14

ローランド創業者 梯 郁太郎が「テクニカル・グラミー・アワード」を受賞~音楽産業の発展において技術面で貢献、電子楽器の世界共通規格「MIDI」が高く評価~

 ローランド(株)は、創業者 梯 郁太郎(かけはし いくたろう)がThe Recording Academy®から「Technical GRAMMY® Award(テクニカル・グラミー・アワード)」を受賞したことを発表いたします。

「Technical GRAMMY® Award」は、音楽産業の発展において、レコーディング分野で優れた技術で貢献した個人や企業を表彰する賞です。今回、梯 郁太郎はMr. Dave Smith(元シーケンシャル・サーキット社 社長)と連名で受賞。この両氏は、メーカーを問わない電子楽器の世界共通規格として「MIDI(ミディ)」※の制定に尽力し、MIDI規格が、その後の音 楽産業の発展に貢献したことが評価されました。

詳細は、The Recording Academy®の公式サイトをご覧ください。

ローランド株式会社 創業者 梯 郁太郎

梯 郁太郎の受賞コメント

1983年「MIDI」規格の発表より30年。非常に短く感じますが、この30年で、電子楽器が世界的に広く使われるようになりました。
「MIDI」がお役に立てたのだと思うと、大変感慨深いです。
各メーカーが協力し、電子楽器の発展という同じ目的で努力したことが、今回の表彰に結びつきました。
「MIDI」規格のシステムのコンセプトを作った当時の弊社技術部長 菊本忠男氏をはじめとするエンジニア、関係者の皆さまとともに、この受賞を喜びたいと思います。

MIDIについて

Musical Instrument Digital Interfaceの略。電子楽器の演奏情報を、メーカーを問わず、ほかの楽器やコンピューターなどとデジタル伝送できる、世界共通の規格。1983年、 世界的な楽器トレードショー「ウィンターNAMM ショー」にて、初めて披露。ローランド製品とシーケンシャル・サーキット社の製品を「MIDI」でつなぎ、音出し実験を行った。 これが電子楽器の新しい幕開けとなった。

梯 郁太郎 プロフィール

1930年大阪生まれ。1954年カケハシ無線(電器店)を開業。1960年に電子楽器製造会社のエース電子工業(株)を、1968年に米国ハモン ド社との合弁会社を設立。1972年両社を退社し、ローランドを設立。世界初を含む革新的な電子楽器を次々と発表。1991年には米国バークリー音楽大学 から名誉音楽博士号を授与される。1994年に、ローランド芸術文化振興財団を設立して、理事長に就任。2000年電子楽器の技術革新による音楽界への多 大な貢献により、アメリカHollywood’s RockWalkに手形と署名を残す。2002年世界各国の音楽/楽器専門誌で構成されるm.i.p.aの「Lifetime Achievement Award」を受賞。2005年には、電子楽器の開発で世界に貢献し、また中国国内の電子楽器の普及にも大きな影響を与えたその功績に対し、中国の中央音 楽学院より名誉教授称号を授与される。音楽家以外の人物に同校の名誉教授号が授与されるのは初めてであり、日本人としては指揮者の小澤征爾氏に次いで二人 目の授与となった。2008年には、音楽業界と音楽教育への貢献が称えられ、英国グラモーガン大学より名誉教授の称号を授与される。著書「ライフワークは 音楽~電子楽器の開発にかけた夢~」(音楽之友社)は、アメリカ、ドイツ、台湾、中国でも出版されている。モットーは「シンプル&ストレート」。